わたくし生まれも育ちも福島県伊達郡。無類の外車好きである。角張った車。丈夫そうな車。特にドイツ車。特にフォルクスワーゲン。たぶんビートルやゴルフの影響があると思う。デザイン・機能・頑丈さなどなど色々あるが、好きな物に理由などいらない。好きな物は好き。どうせ乗るなら好きな車!他の贅沢はしない。と言いつつ現実はそんなに甘くはなくて、中古車のゴルフを乗っている次第です…。
小さい頃友達の家でサンタナと言う車に乗ったのがフォルクスワーゲンとの出会いでした。時々乗る機会があったのですが自分の家のスプリンター(トヨタ)と比べたときの感覚・乗り心地・インパネ周りのデザイン…今でも忘れません。決して乗り心地が良いわけではありませんが質実剛健。「ドッドイツ」って感じでした。それから小学生の私のドイツ車好きが始まったと言っても過言ではありません。
フェラーリやポルシェなどスーパーカーも好きなんですが、家が貧乏な家庭のせいか車の雑誌を見てはパワーと燃費のバランスなどを気にして見ていました。その中でもフォルクスワーゲンはどちらもいいとこ取り!!歳を重ねるごとにますます熱を帯びていくのでした。受験勉強と部活動…そして女子に目覚めて車熱に一時冷めかけたときもありましたが無事東京の大学に受かりました。大学のサッカー部のキャプテンが練習グランドに乗り付けてきたゴルフⅡを見たとき電流が走りました。「う、美しい…たくましい…オッシャレー」。なんて東京の人はおしゃれなんだ。それも自然な感じで…。俺もいつか自然体でフォルクスワーゲンを乗りまわし、助手席にショートカットのかわいい彼女を乗せるんだ!私のささやかな野望でした。東京の大学を何とかスレスレで卒業し、福島に戻ったとき親父が車を用意しくれていました。マツダのルーチェ…。友達には日本のベンツと揶揄され我慢の時を過ごしました。そんな時知り合いの解体屋の社長がゴルフⅡを見つけてきてくれました。走行距離17万キロ。価格3万円。わたくし飛びつきました。止まらないオイルとクーラント漏れ。止まない点滅ランプ。不安との戦いでした。「もう♥♥わがままな女の子だな~。お前には俺しかいない。」と変な言い訳をしつつ5年お付き合いしました。彼女には100万を超える経費を費やしました。今でも彼女の事を忘れることは出来ません。でも人間と同じでいつまでも一緒にいられないことは分かっていました。そうです車も歳を取るのです。お金もかかるのです。メンテナンスってお金がかかります。特に外車は…。わたくし現実をみました。「こんなに愛してるのに…。」
そんな時、同級生が整備工場をやっていて予算に合わせて車を探してくれるというので頼むことにしました。また懲りずにフォルクスワーゲン。3ヶ月ぐらいかかり高年式走行距離2万5000キロのゴルフを探してもらいました。当初の予算よりは少し高めになりました。でも、5年乗っておりますが今のところ大きな故障はありません。同級生の言うとおり高年式走行距離少なめで選んで良かったと思いつつ、昔の彼女(ゴルフⅡ)を当時はやった音楽がラジオから流れるたびに思い出す日々です。
ありがとうゴルフⅡ。
ありがとう同級生。
わたしの助手席に乗せる彼女を、お嫁さんを探す旅はまだ終わらない。
まだまだ走り続ける。
理想のカーライフのために。