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オイラと釜本邦茂1986夏~少年の覚醒~

メキシコワールドカップでマラドーナ率いるアルゼンチンが優勝した1986年夏、オイラたち醸芳小学校サッカースポーツ少年団の仲間は福島県二本松市の岳温泉にいた。目的はあのメキシコオリンピック得点王の伝説のストライカー釜本邦茂に会うためだ。

一泊二日のサッカーだったと記憶する。数年前にヤンマーサッカー部(現セレッソ大阪)を引退した釜本さん率いるサッカースクールだ。様々なコーチ陣がいていろんな練習をした。何が凄いって?釜本さんの肉体が凄かった。太もも・ふくらはぎ、足首、かっこよかった。

あんなキレイな足見たことない。筋肉がきれいだった。

佇まいも威風堂々、遠くを見つめるキレイな眼差し。

僕といえば釜本さんに興奮しすぎて良いとこ見せようとシュートは枠外、強引なドリブルで外しまくり。方や友人のゴールキーパーの栗花茂雄くんはナイスセーブ連発。GKコーチから大阪に来ないかと勧誘される。釜本FCというのが大阪にあるらしい。栗花くんビビる。

後々知ることだが釜本FCはガンバ大阪のジュニアユースの前身らしい。Jリーグ発足時のガンバの監督が釜本さんだったのでそのまま吸収されたらしい。

惜しかったな栗花くん・・・Jリーグができたのが7年後だったからもしかして福島県初のJリーグ選手となっていたかも?僕たちは夜の交流会ではサインをいっぱいもらったり、記念撮影したり、温泉はいったり楽しいひと時をすごした。

翌日、ある少年が覚醒する。

つづく

 

翌日お別れの朝。

オイラはキャンペーンガールの横にいた。

記念撮影。

突然肩に手を組まれ引き寄せられるオイラ。

この嬉しさと切なさと心強さと♬

カメラに視線が合わせられなかった。

バブリーなお姉さんに突然肩を組まれたオイラは・・・

「キレイなお姉さんいいに匂いだな~化粧品の匂いっていいな~」

早くも思春期を迎えていたオイラはどうしようもないエネルギーのような、恥ずかしさのようなものがこみ上げてきていた。

パチリ

「覚醒」が始まった・・・・

 

その時の貴重な一枚です。

 

 

おわり